ドメーヌ・ラ・フォン・ド・ロリヴィエ

Domaine La Font de l'Olivier

「ラ・フォン・ド・ロリヴィエ」はブリュノ・グラニエ氏によって1999年設立されたドメーヌ。
ラングドック屈指のアペラシオンであるフォジェール南端の外側、地中海に面したリオン湾に正対するベジエールより北に15kmのところにマガラ村はあります。標高116~160m、恵まれた日照量と少ない降雨量、そして第4紀ヴィラフランカ階と中生代トリアス紀の砂岩で構成された土壌構成。この地区は、噴水や泉(Fontaine)のようにオリーブ(Olive)樹が沢山ある事から【La
Font de l'Olivier】と名付けました。ファーストヴィンテージは2001年。

グラニエ家は代々この地でブドウの栽培農家を営んでおりました。ブリュノの祖父の時代は約100ヘクタールのブドウ畑を所有していたが遺産相続等で畑は分割されました。小さい頃からワイン造りに興味があったブリュノは、高校、大学でワイン造りを学びながら祖父のワイナリーを手伝っていました。自身でコツコツ買い集めた約11ヘクタールの畑と、祖父から譲りうけた約8ヘクタールの畑をベースに39歳で独立。同社の醸造所は祖父が所有していた物の一つで、祖父が売りに出したところブルーノ・ラフォン氏が購入しました。しかし、その後直ぐに再度売りに出されたので、ブリュノ・グラニエ氏が買い戻しました。
醸造所の売買が縁でラフォン家との交流がはじまり、現在レ・カラード(Les
Callades)の熟成用にブルーノの兄・ドミニク・ラフォンから、コント・ラフォンのムルソーで使用した樽を譲りうけて使っているそうです。

22haに広がるドメーヌ・ラ・フォン・ド・ロリヴィエの畑は樹齢80年を越えるカリニャンを始め、グルナッシュ、シラー、グルナッシュ・ブラン、ミュスカ・プティ・グラン、カベルネ・ソーヴィニヨン、ルーサンヌで構成されています。大半の葡萄樹は短く、ゴブレ式で仕立てられています。

フランス農水省が新たに進めている環境保全農業の環境価値重視(Haute Valeur
Environnementale/HVE)」認定。伝統的な100%有機栽培、病害対策の散布も最低限に留めています。収穫はすべて手摘み。平均して30ヘクトリットルと制限された収穫量の葡萄。すべて除梗した後、温度管理しながら21日間キュヴェゾン、最初の1週間だけルモンタージュを施てから、朝晩のピジャージュへと移行する。10~12カ月熟成させ、軽く濾過、最低限のSO2を添加して瓶詰め。