ファットリア ラ・マッサ

Fattoria La Massa

http://www.lamassa.com/

キャンティ・クラシコの中心地グレーヴェ・イン・キャンティ地区のパンツァーノに位置するラ・マッサ。コンカドーロ(黄金の盆地)と呼ばれる最高の条件を備えたこの地に、1992年、ジャンパオロ・モッタ氏が25haの畑を購入し、31歳の若さでワイナリーを興しました。ワインコンサルタントは2008年よりボルドーの天才醸造家ステファン・ドゥルノンクール氏が担っており、個性豊かでエレガントなワイン造りに情熱を注いでいます。

ナポリ出身のジャンパオロ氏は、1989年に家族が経営していた革のビジネスを辞めて、彼自身の夢であったワイン造りへの道へと進みます。有名なキャンティ・クラシコの2つの生産者の下で修行を積んだ後、ボルドーへも渡り、現在の彼のワイン造りのスキルやアイディアが形作られていきました。キャンティ・クラシコDOCGの改訂によって外来品種のブレンドが認められた2003年、土地に根ざした品種のワイン造りにこだわり、キャンティ・クラシコ協会から離脱します。ジャンパオロ氏は独自のキャラクターを持つ地場の品種でテロワールを表現するべく、枠組みにとらわれない、自らの理想のワイン造りに邁進しています。

畑は25ha、標高315~460mの南向きの斜面にあり、標高ごとに粘土石灰質や泥灰土、泥灰質石灰岩、砂岩などの4つの異なる土壌を持ち、ラ・マッサのワインに複雑さと個性を与えています。ブドウ栽培はビオロジカルでもなくバイオ・ダイナミクスでもない『Logical
and
Dynamic』と表現するオリジナルなサステイナブル農法を実践。除草剤は不使用、対症療法として必要時最小限の『化学物質』を使用します。区画毎に24時間体制で記録できる気象観測装置を設置、醸造家の感覚と過去の正確なデータを融合させた非常に論理的な造りを行っています。また、セラーは扉で仕切られ、選別、醸造ルームからのバクテリア侵入を防ぐ為、気圧を高く設定するなど徹底した品質管理を行い、まさに理想のワインを造り上げています。