向井酒造

むかいしゅぞう

海の隣の酒蔵

創業1754年。舟屋で有名な伊根湾を臨む日本で一番海に近い酒蔵。船から直接酒が買えるということで漁師の方の間でも有名だそうです。背後にはすぐに急斜面の山がそびえ、まさに海と山に挟まれた酒蔵。

京の春と伊根満開

流行に流されず、自分が旨いと思う酒を追求されています。どっしりとした旨味が広がり、酸がスッとキってくれる「京の春」。速醸、生もと、山廃、いずれも醇で「ウチの酒は造りが違う酒でも、同じような熟成の仕方をする」と語られる通り、熟成させるとさらに「らしさ」が出てくることでしょう。

そして「伊根満開」。古代米である赤米と五百万石、どちらも伊根産の米で仕込まれた日本酒です。鮮やかな赤は、ポリフェノールの一種で赤ワインやブルーベリーなどに含まれるアントシアニンの仕業。甘酸っぱくロゼワインのような味わいは、およそ、米と米麹から造られた日本酒のイメージとは別物。日本酒の新たな地平に臨んでいるといっても大げさではない赤米酒です。