アルナルド カプライ

Arnaldo Caprai

http://www.arnaldocaprai.it/mediacenter/FE/home.aspx

繊維業で成功、モダンで洗練されたニットのブランドも持つアルナルド・カプライ氏が、夢だったワイン造りを行うために1971年に創設。ワインやオリーブオイルで有名なイタリア中部ウンブリア州、アペニン山脈やトレヴィ、アッシジ、モンテファルコ等の町に囲まれた恵まれた環境に位置、所有している150haの内136haで葡萄を栽培しています。第二次世界大戦以降あまり作られていなかった土着の品種に着目、モンテファルコの地で400年以上の歴史を持つ、タンニンもアルコールも豊かな個性的な品種、サグランティーノの研究を重ねていきました。1988年に息子であるマルコがワイナリーに参加、過去から受け継がれてきたこの伝統的な品種に可能性を感じ、熱い思いと現代的革新的な技術で蘇らせようとしました。ミラノ大学と協力、クローン選抜や栽培技術、醸造設備の改良等を積極的に進めました。アルナルド・カプライのキーワードは伝統、改革、地域の3つ、何世紀にも渡って受け継がれてきた伝統を、革新的な方法で再び評価し、研究や実験をセラーや葡萄畑で実践、地域の個性を生かしたワイン造りを行っています。マルコはイタリアソムリエ協会から最高の造り手として、ワインのオスカー賞を獲得、又1993年にワイナリーの25周年を記念して造られた、サグランティーノ・ディ・モンテファルコ
25アンニは、1997年から毎年連続してガンベロロッソのワインガイド、ヴィーニ・ディタリアでトレビッキエリを(3グラス)を獲得しています。

サグランティーノはアルコールやタンニンの豊かな品種で、暴れ馬の様な野生的な個性を持つとも言われています。昔は通常の赤ワインとして飲むのは難しいと考えられ、陰干しして甘口ワインとして飲まれていました。深い紅色で晩熟、イタリア中部で栽培されている他の品種との類似点がなく、起源についてはモンテファルコに限定されると言う考え方や、15世紀にギリシャのビザンチン教会の修道士から持ち込まれたと言う考え方、又アッシジの聖フランチェスコ教会との関連を指摘する説等があります。サグランティーノと言う名は聖餐(Sacrament)に由来し、宗教的な儀式の際にこのワインが使われたとも考えられます。アルナルド・カプライはこの個性を尊重しつつも、より洗練されたスタイルの芳醇なサグランティーノを生み出しています。