フランソワ ラキエ

Francois Raquillet

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ラキエ家は11代、4世紀にわたってワイン造りを行っている一族です。現当主のフランソワは1990年以降ドメーヌを受け継ぎ、伝統の継承のため品質の向上に日夜努めています。フランソワは父親から譲り受けた古木を丹精込めて栽培し、ブルゴーニュ・ルージュの本質である素晴らしい果実味と独自のスパイス感を引き出して素晴らしいワインを造りあげています。現在は、600ヘクタールあるメルキュレイのアペラシオンのうち13ヘクタールを所有。ブドウ園は広範囲に広がり、それぞれそのクリマの特徴がよく現れたワインを産出しています。

ブドウの栽培方法はレゾネ式。減農薬農法で健康に育てられた樹齢65年の古木からはフルボディで構成のしっかりした凝縮したワインが造られます。ブドウの生長期には剪定をしっかり行い、収量を制限することでエキス分の凝縮された実を収穫します。醸造は伝統的な方法を用いて行い、1級は大樽で2週間の発酵、14ヶ月の熟成を経て瓶詰めされます。新樽の使用率は1/3以上で比較的高めですが、樽香は突出せず、絶妙な風味を醸し出しています。

非常に凝縮された果実味、パワフルながらピュアな味わいが新世代のブルゴーニュワインを予感させます。近年では、従来のスタイルはそのままに、優雅さや気品も感じられるようになり、さらに品質の向上が著しいドメーヌ・ラキエ。毎年予約ですぐ売り切れるほどの大人気は衰えず、デキャンター誌などの専門誌の評価も大変高い、注目の生産者です。