メゾン マンドワ

Maison Mandois

http://www.champagne-mandois.com/

企業としては1905年の設立になりますが、1842年のヴィクトール・マンドワの時代から優れたシャンパーニュとして愛飲家の舌を満足させてきたメゾン。5世代にわたるファミリーカンパニーとして成長を続けるアンリ・マンドワの現当主クロード・マンドワはメゾン名でもあるアンリ・マンドワの孫にあたります。畑はエペルネ、コート・ド・ブランはじめ12カ所の異なる村に約35haを所有しています。この生産者の特徴は、高品質な葡萄へのこだわりと、その個性を調和させ引き立たせるブレンドの上手さにあります。安定した品質と卓越したエレガントさが身上のシャンパーニュを造り続けています。

こだわりのワイン造り
ブドウ木の樹齢は平均30年。より質の高いブドウを得るために収量を厳しく制限し、入念に畑の管理がなされます。果実は丁寧に収穫され、小さなケースで運搬、選果後窄汁されます。果汁は区画ごとに低めの温度で発酵され、フレッシュな酸を保つため、必要に応じてマロラクティック発酵を行われます。強い樽香がワインの繊細で複雑な風味を損ねないよう、樽熟成で使用される新樽は10%。完璧な味わいのバランスを持つ、クリーンなワイン造りを目指します。味を決定するブレンディングは、マンドワスタイルの重要なポイントであるため、当主クロード・マンドワの舌に委ねられます。瓶熟成は敷地内にある18世紀の教会の地下セラーで行われます。

独自のスタイルの追求
現当主クロードの父であるミッシェルは、祖父アンリからシャンパーニュ造りを受け継ぐも、志半ばで事故により他界してしまいます。当時まだ学生だった息子のクロードが後継者としてメゾンの運営を委ねられたのでした。以来約20年、クロードは先代からの伝統を踏襲しつつ、シャンパーニュの新たな可能性を求めて革新の道を歩んでいます。アンリ・マンドワのシャンパーニュは、決してアグレッシブにならない、ピュアでエレガントなスタイル。醸造責任者はボランジェで醸造に携わっていたベテラン、フランシス・ベルナール氏です。現在は、バイオダイナミックス農法で栽培したブドウのみから造る新レンジの商品の開発にも意欲的で、品質の安定とともに、独自のスタイル造りに一層磨きをかけています。イギリスのワイン評論家ヒュー・ジョンソン氏も、その著書、ポケット・ワインブック(2005年度版)の中で"2005年に注目すべきシャンパン醸造栽培業者"にアンリ・マンドワの名を挙げるなど、年々評価は高まっています。