マレノン

Marrenon

http://www.marrenon.com/

マレノンはコート・デュ・リュベロンのワイナリーが「共同と団結」の精神を掲げ、1966年に設立した伝統を重んじる協同組合です。集まったワイン栽培家達で役割分担をし、効率的に活動を行うことで厳しい品質管理の中でも安定性、低コストを実現しています。現在13の組合で、15,000haの畑を所有し、約4000人の栽培家がいます。1988年にAOCに昇格してからは、世界に通用する質の高さを追い求め、新境地を開拓し、今や、AOCコート・デュ・リュベロンの全体の80%を産するという、高い生産能力を誇ります。安定した高品質な造りで、リーズナブルにワインを提供している、人気の協同組合です。

マレノンの企業としての主な活動は、ワイン製造者への情報提供、ワイン造りの指導、キュベのブレンド、ワインの包装、マーケティングと広報活動などです。ワイン栽培家達の利益を確保すべく、経営の合理化により、過去5年で全体の生産にかかるコストを15〜20%削減しました。この努力により、リーズナブルな価格での提供が実現したのです。更にそのような合理化の中で、消費者の求める、高品質で安全なワイン、そして自然環境にもやさしいワイン造りを行っています。

葡萄栽培においては、病気や害虫の被害がないか、畑のチェックを怠りません。自然の生態系を守ることを最優先し、よっぽどのことがない限り、農薬は使用しません。1970年代に、自然に留意したさまざまな合理的栽培法を、マレノンが先頭を切ってはじめました。89年には、週刊誌を発行し、葡萄の病気や治療法、ワインを健全に育てる方法を伝え、95年ごろにはその栽培法を取り入れた成果が一目瞭然となったのです。今日ではさらにそのネットワークが広まっています。