もともと単一畑であったクランクライは、ゴールドヴィンゲルト同様に、テロワールに他とは大きな違いがありました。そのため、当然ワインにしたときに違いが生まれます。エルベス家では、いつもこの区画を特別に扱い、単独でワインを醸造していて、ユルツィガー ヴュルツガルテンと明記されたラベルの下に“クランクライ”と記していました。
クランクライは昔は知名度の非常に高い畑で、驚くことに、この畑の樹はフィロキセラ時代を乗り切り、今だに100年以上のオリジナル(接ぎ木していない)のリースリングが残っている区画です。エルベス家はその点からも、このクランクライには大きな敬意と誇りをもっているのです。
カール・エルベスの畑の様子を撮影した映像。断崖絶壁の急斜面に広がる畑で知られる、ユルツィガー・ヴュルツガルテン。その様子がわかる、壮大な映像です。