ボッシェンダル

Bossendaal

http://www.boschendalwines.com

ボッシェンダルはフランスの葡萄栽培の伝統を継承する最古のニューワールドワイン生産者のひとつで、その歴史を1685年にまでさかのぼります。ボッシェンダル(森と小谷)は、当時の知事であったサイモン・ファン・ダー・ステルにより、1685年にフランス人、ジャン・ル・ロンにその所有権を与えられました。ル・ロンは、「ナントの布告」撤回後の宗教迫害から逃れるためにフランスを離れた、多くのプロテスタント・ユグノー教徒のうちの一人でした。現在では南アフリカの鉱山会社、アングロ・アメリカン・ファームズの所有となっています。

ボッシェンダルが畑を持つフランシュック・ヴァレーは、南アフリカの葡萄栽培地域の中でも銘醸地として知られています。年間降雨量は1200mm、その70%が冬の数ヶ月間に集中するため、早春にはぶどうの樹に十分な休眠期間を与えることができ、夏の間は良く乾燥し、適度な温度が持続する、葡萄栽培には理想的な気候です。所有する畑の面積は3,000haもあり、ベルク河沿いにサイモンベルク山まで14kmも続きます。

栽培面積の多くを占めるのはシャルドネで、現在ソーヴィニヨン・ブランやセミヨンの栽培面積も拡大中です。また、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、ピノ・ノワール、シラーズ等の赤ワイン用葡萄品種の拡充も急ピッチで進められ、20世紀の終わりまでには南アフリカトップの赤ワイン生産者のひとつになりました。