レイモン・ジュリアン

Domaine Raymond Julien

レイモン・ジュリアンのドメーヌは、レイモンより前の世代はワイン造りをしていませんでした。現在、生産量の1/3はネゴシアンなどに売り、残りを瓶詰めしています。

土壌は石灰質で、その下が40cm石の土壌です。グルナッシュはこの土地に向かないとコンサルタントに言われそうですが、無視して植えたところ、最高のグルナッシュが出来ました!!畑の作業は2人でしています。100%手摘みで、平均収穫量は35hl/ha。グリーンハーベストをしています。レイモン自身がとても好きな味のワインに仕上がるという、マセラシオン・カルボニクを100%使用しています。マセラシオン・カルボニクは、ボージョレ地区で軽くフルーティなワイン造りに使われることで知られていますが、レイモンはフルボディで生き生きとしたワインを造ることに成功しています。葡萄の樹の枝を組み合わせてフィルターに使うという、古い技法を取り入れています。葡萄のプレス機も1936年産の古典的なものを使用しています。メリットは葡萄を一度捕らえると離さないところで、現在著名な生産者はこのプレス機に戻っています(シャトー・マルゴー、有名なシャンパン生産者等)。ジゴンダスのケロンも使用しています。マセラシオン中はルモンタージュをしません(12~15週間)。セールスポイントは、現在ではあまり使用されない古典的な手法や、レイモンならではの独特の醸造法を用いてワイン造りをしていることです。古い時代のものが、いま逆に新しく新鮮で、オリジナリティに溢れているように感じられます。もちろん、ビックリする程おいしいことは、言うまでもありません。