ステファン・エルベール

Stephane Herbert

http://www.champagne-stephane-herbert.fr

情熱、テロワールの尊重、ワインに対する愛情は、私の祖父から私の父に、そして私へと代々伝えられたかけがえのないものです。
私は、人生で初めてシャンパーニュを口にした日のことを、今でも昨日のことのように覚えています。私はこの不思議な瞬間が私に与えた強烈な喜びを覚えています。そのとき、私は繊細な泡が口の中に広がるのを感じました。それは私がアロマの感覚をついに理解した瞬間です。そしてその瞬間、私はヴィニュロンとしてワイン造りに携わることを決めたのです。
~ステファン・エルベール~

ステファン・エルベールは有名なモンターニュ・ド・ランスの中心にあるリリー・ラ・モンターニュで4世代続く家族経営のドメーヌです。1996年、ステファン・エルベールと妻のヴィルジニーは自らの名前を冠したドメーヌを設立しました。幼い頃より父親から培ったノウハウを尊重、2000年には賞で良い点数を得点して、新世紀に向けて準備は整えました。力強い仲間たちとのコミュニケーションや、いい仕事をするということがすなわち一番いい仕事だという信念に励まされ、ヴィルジニーとステファンはフランスやヨーロッパのワインが好きな顧客のためにより一層努力をしようと決めました。ステファン・エルベールのシャンパーニュを一杯試飲するごとに彼らの家族の行っていることへの評価を理解するでしょう。彼らは畑や大地に敬意を払い仕事をしています。年間生産量は38,000本です。

ステファン・エルベールはシャンパーニュに4.5haの畑を所有しています。植密度はヘクタールあたり8,000本。リリー・ラ・モンターニュの丘に3ha(12区画)あり、すべてプルミエ・クリュの区画でシャルドネ、ピノ・ノワール、ピノ・ムニエの3種類が植えられています。ランス北方のトロワ=ピュイに1区画。そしてランスの東に位置するノジャン=ラベスの丘陵に19区画、シャルドネが植えられています。環境に気を使い、土地を尊重しているため、ステファン・エルベールでは畑に下草を生やし、除葉をしています。また、化学薬品は使用せず、植物性のコンポストで害虫に対応します。テロワールの尊重こそが祖父から父へ、そして私達へと受け継がれてきた情熱であり、私達のシャンパーニュを形成するのです。

破砕から醸造、瓶詰め、ラベル張り、そして消費者の皆様のテーブルへと届くまで、全ての過程で優れたチームワーク、代々伝わる手法、そして新しい技術を用いてシャンパーニュの伝統を尊重して完成させています。毎年、同じ時期に、新しい可能性を発見したアーティストのように、ステファンはエノロジストと共に、畑、葡萄、リザーブワインをアッサンブラージュして、自然の力を明らかにしたスタイルを日々構築しているのです。

私達のシャンパーニュはすべて自社葡萄のみから造られます。葡萄は圧搾した後、24時間のデブルバージュ。ヘクトリットルあたり5-7gのSO2を添加します。19度で温度管理をしながらおよそ10日間アルコール発酵。年によって異なりますが、30%から50%リザーブワインをアッサンブラージュします。ドサージュはMCR(濃縮果汁)を用いることがワインの香りを最大限に高めると考えています。珪藻土フィルターで軽く濾過。清澄はしません。熟成はブルゴーニュ(ピュリニー・モンラッシェ、ムルソー)から買うバリック(新樽から1-5年樽)で最低36カ月熟成させます。週に1回バトナージュとウィヤージュを施します。ルミアージュ(動瓶)は基本的にジャイロパレットですが、ドゥミ・ボトルやマグナム・ボトルそしてキュヴェ・エクセレンスはピュピトルを用いて手でルミアージュします。出荷の最低でも3カ月前にはデゴルジュマンを済ませておきます。