ドナート ダンジェロ

Donato D'Angelo

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イタリアの南部に位置するバジリカータ州、ワイン産地は州の北山岳部にあり、南にしては冷涼な気候でしっかりとした骨格のある味わいのワインがつくられています。古代ギリシャから伝えられたイタリア最古の品種といわれるアリアニコ種が、最初に持ち込まれた地としても知られています。州内唯一のDOCであるアリアニコ・デルヴルトゥレは、北部のヴルトゥーレ山という火山の近辺で造られています。濃いルビー色をしたワインで、良い年のものは10年以上の熟成にも耐えると言われます。当主ドナート(兄)とルシオ(弟)のダンジェロ兄弟は三代目、ワイナリーは1936年彼の祖父の代に設立されました。標高450~480m、畑は5ヶ所に分かれています。彼らはギリシャから持ち込まれ、イタリア最古の品種と言われるアリアニコ種から、伝統的な醸造法によりワイン造りを行なっています。コクと凝縮感を持ちながらもなめらかでキレイな味わいで、ヒュージョンソン氏もその著者で「見事なアリアニコ・デル・ヴルトゥレを産する、有力な生産者」として紹介しています。

ドナート・ダンジェロは、1985年にバジリカータで初めてバリックを使用しました。しかし、彼らの作るワインの基本はあくまでも"エレガント"。何より果実味を重視しています。真夏の日中は30℃、でも夜間は16,7℃というこの温度差がより奥深い味わいをもたらしてくれます。収穫は通例10月末~11月初旬で、葡萄はじっくりと熟します。ブランド名、ARS
POETICA (アース・ポエティカ)は、古代ローマ時代の南イタリアの詩人
QUIntus horatius
flaccus(クィントゥス・ホラティウス・フラックス)の書簡詩"詩について
arspoetica"から名づけられました。詩についての思いや、基本となる考え等が述べられています。詩はエレガントでなければならないと言う記述もあり、ワインに共通するものを色々と感じ取り、造り手としての思いも込めてこの名を付けました。