シャトー モンルドン

Chateau Mont-Redon

http://www.chateaumontredon.fr/

シャトー・モン・ルドンは、コードデュローヌ地方のオランジェとアヴィニヨンの間、ロッケモウレという村にあります。1300年代、もとはイングランド国教会に属していたという歴史あるワイナリーです。現オーナーは、1923年からシャトーを所有しているプランタン家のジャン・アベイユとディディエ・ファーブルの二人。設立者のアンリ・プランタンが開拓したアペラシオンの一番高いところにある最良の畑でのブドウ栽培は、その後の世代にしっかりと引き継がれ、モンルドンをシャトーヌフデュパプの中で主要なワイナリーに成長させました。現在も、この地のテロワールを反映した味わいと伝統に基づく堅実なワイン造りをしています。

ワイナリーはシャトーヌフドパプの100ヘクタールを中心に、リラックには18ヘクタール、コートデュローヌでは27ヘクタールで栽培しています。生産量はシャトーヌフデュパプで30hl、コートデュローヌでは42~46h。地中海性気候、ミストラル、石ころだらけの畑など土壌はやせていて収穫量は少ないですが、凝縮したブドウが結実します。シャトーでは、厳選された粒を手摘みで収穫し、完璧な状態の果実だけをワインに使います。ブドウの粒は摘まれるとすぐに小さな容器に入れて運び、圧搾します。その後、土壌の質やブドウ品種ごとに、醸造の計画が練られ、温度管理のされているコンクリートやステンレスの樽にそれぞれ分けられて、ワイン造りが始まります。コンクリートタンクの中で数ヶ月寝かせた後、ブルゴーニュ産の小樽で熟成します。熟成期間は、10ヶ月~14ヶ月とワインによって異なります。

特にヌフ・ド・パプは、13種類の品種をバランスよく配合し、芳醇な味わいと複雑さを作り出すために三週間の長い醸しを行います。長期間保存するためのワインは、コンクリートに別にいれられます。その後、アサンブラージュによって味を均一化し、ボトリングします。ボトルにつめられたワインは、金属製の容器に500ボトルずつ入れられて、新鮮で湿度の高い地下倉庫に数ヶ月貯蔵し、出荷までの間ワインを休ませます。新鮮な赤果実の香りは、4~5年の熟成で古い皮革やラズベリー、リコリスのニュアンスが現れ、さらに10年~12年経つとスギゴケやマッシュルーム、湿った土等の独特な芳香を放つ素晴らしいワインになります。