ドメーヌ ド ラランド

Domeine de Lalande

マコネ地区で秀逸な白ワインの醸造家として有名なドミニク・コルナン氏は、ドメーヌ・ド・ラランドの現当主。1997年にこのブドウ園を引き継いで以来、オスピス・ド・ボーヌのプイィ・フュイッセの畑の管理を任されるほどの実力を持つドメーヌへと発展させました。コルナン家のワイン生産者としての歴史は古いですが、自家元詰めを始めたのは1998年から。ドメーヌとしてのスタートは遅いですが、畑から醸造まで徹底した品質向上に取り組み、瞬く間に今日のような名声を得ました。現在はマコンに点在する計6ヘクタールの畑を所有。バイオダイナミックス農法によりこだわりのワイン造りを行っています。

ブドウ樹は樹齢の高いものが多く、100年以上の古木で造られるワインもあります。ブドウ樹の仕立てはマコンでは珍しいギュイヨ方式。無農薬、有機肥料で栽培、バイオダイナミックス理論に基づくトリートメントがなされます。収穫では、果実を各区画ごとに糖度と酸度を厳しくチェックし、最適な時期に手摘みしています。搾汁は低温浸漬の後に行い、自然酵母を用いてステンレス漕でゆっくり発酵します。醸しは澱の上で翌春までなされ、樽で成熟させます。ろ過も清澄もせずに瓶詰めします。

ドメーヌでは設立当初よりバイオダイナミックス農法に取り組んできましたが、2005年にようやく全ての畑で行えるようになり、エコセールの認定を受けました。エコセールは、1991年、農学者らによってフランスで設立された、EUの農産物基準に基いて有機栽培農法の公式認定をおこなう団体です。この認定を受ける為には最低過去3年間にさかのぼって、化学肥料、除草剤、農薬(ボルドー液を除く)の非使用が義務付けられ、厳しい審査にかけられるのです。ブドウ栽培への取組みと同時に、品質の向上及び徹底した品質管理を行うべく、圧搾機や最新設備の導入、醸造から出荷にいたる過程を一括して行うための醸造所の建設に着手しました。2006年にはこの計画も完成、ドミニク氏は自身のワイン造りにさらなる意欲を燃やしています。