パリゼ ペール エ フィス

Parize Pere et Fils

ブルゴーニュで6世代にわたってワイン造りを続けているパリゼ家。1946年にAOCジヴリが制定され、現在はジェラールと息子のローランがドメーヌを管理しています。シャルドネ2.5ha、ピノ・ノワール7.5haの合わせて10haのブドウ畑を所有しており、少量のアリゴテも栽培しています。自家元詰めを始めたのは1975年からで、当時年間たったの100本の生産量は、今では4000ケースを越えるまでに拡大しました。パリゼ親子の、品質へのこだわりと絶え間ない努力により、ワインの評価も非常に高まっています。

ブドウ園の樹齢は平均30年。近年、ブドウ栽培には、有機農法が採用され、芽かきやグリーンハーヴェストにより収量は厳しく制限されます。収穫は手摘み、除梗前にすばやく運びこみます。ヴィンテージにより低温浸漬がなされ、温度管理されたタンクでゆっくり発酵が行われます。ルモンタージュは、12~15日の間一日2,3回。シャルドネのプルミエ・クリュはオーク樽に、それ以外はそのままスチールタンクに置かれ、来春までマロラクティック発酵が行われます。新樽は使用しません。

ドメーヌのセラーは簡素ですが、大変清潔に保たれています。出来上がるワインも、同様に、非常にピュアでクリーン。控えめなながら生き生きした果実や花、ハーブの芳香ときれいな酸が印象的です。ほんのりとスパイスのニュアンスもあり、食事中に楽しむのにピッタリなワインです。程よいミネラルが端正な味わいを一層引き立てているようです。近年、ドメーヌの特徴であるクリーンさが際立ち、みずみずしい果実感がよく感じられるようになりました。今後の発展が期待できるドメーヌです。