ドメーヌ バール

Domaine Bart

ドメーヌ・バールはマルサネに5世代続く生産者で、マルタンとオディールのバール兄妹が1987年からドメーヌに参加しました。二人は、マルサネの功労者でかつ、銘醸ひしめくコート・ド・ニュイでも指折りの造り手であったジョセフ・クレール・ダウの孫です。また、マルサネで人気急上昇の生産者、ブリューノ・クレールとは従兄妹になります。現在は、オディールの息子、ピエールも2003年から蔵に入り、2007年より栽培・醸造を任せられています。1987年にはGAEC(農業経営集合体)に加盟。

ドメーヌでは、フィサン、マルサネ、ジブレシャンベルタン、シャンボールミュジニ、サントネイに21haの自社畑を所有しています。
ブドウはリュット・レゾネで栽培し、品質の高いブドウを得るためにグリーンハーベストをシステムとして実施しています。3週間×18名の人手を必要とするという大変な手間とコストがかかるこの作業を10年前から行っています。このグリーンハーベストによって成熟度の高いブドウが出来、凝縮したワインが生まれます。収穫は全て手摘みで、選果も畑で行っています。

ドメーヌ・バールのワインは、白も赤もバランスよく、タッチの繊細さや滑らかさがあり、コストパフォーマンスに大変優れています。コールドマセラシオン(10℃前後)を12日間行い、アルコール発酵は葡萄自体が持つ天然酵母で行い、基本的に濾過、清澄は施されません。
新樽比率は5%からグランクリュで50%程度使用。樽より瓶詰めした時点で既に飲める様な仕上がりを想定をし、使用する樽の焼き具合を検討します。醸造は「テロワールとフルーティー」がモットー。テロワールの個性を引き出すべく、樽を巧みに使い分け、小樽からは甘みを含んだ、もう一杯ほしくなるような心地よい味わいのワインを、大樽からは柔かなタンニンのエレガントなワインを造っています。