フェウド・マッカリ

Feudo Maccari

テヌータ・セッテ・ポンティのオーナー、モレッティが本拠地トスカーナの2ヶ所の他に、その土地と住人の人柄に感銘を受けて所有したシチリアのワイナリー。島の南東部ノトという町に位置。ワイナリー名のマッカリは地名、フェウドは貴族の所有地を意味します。標高は80m、土壌は高い所から石灰質、火山灰、砂質となっています。真夏の日中は40℃と照りつける様な暑さですが、夜間は15〜20℃位と気温の差が大きく、年間を通じて風の強い事が特徴です。ここでもトスカーナのセッテ・ポンティやポッジオ・アル・ルポと同じ様に、カルロ・フェリーニ氏の協力のもと、凝縮感のあるワインを造っています。

セッテ・ポンティの当主、アントニオ・モレッティがシチリアを訪れたのは1990年代。彼は最高の葡萄を生み出すと確信して、2000年から少しずつ土地の買収を始めました。その単位はトゥムロで、彼は1トゥムロ(1744平方メートル)ずつ土地を広げていき、現在では全てを合わせて50トゥムロ以上を所有しています。品種はネーロ・ダーヴォラ、この地の個性をよく表現しています。この品種は古代ギリシャ人によってもたらされたもので、アルベレッドと言う伝統的な仕立て方で育てられます。気温が高く、風の強い地域に適した栽培方法ですが、一つ一つの樹を手作業で管理しなければいけない、非常に手のかかる方法です。フェウド・マッカリでは、ネーロ・ダーヴォラからパワーと品格のある、印象的なワインを造っています。