テメント

Weingut Tement

http://www.tement.at/

マンフレッド・テメント氏は、オーストリアのシュタイヤーマルク州に45haのワイナリーを持ち、『ミスター・ソーヴィニヨン・ブラン』と称される程、ソーヴィニヨン・ブランの造り手として有名です。彼は、畑での厳しい作業を大事にし、ぶどうの選別を幾度も繰り返し、収穫します。セラー内での仕事もまた、圧搾機や発酵のためのステンレスタンクといった現代技術の導入やぶどうに合わせてのフレンチオーク、オーストリアンオーク等の様々なチャレンジをしています。また、氏は現在かつてのシュタイヤーマルクのソーヴィニヨン・ブランのフルーティーというイメージを覆す、非常にパワフルでアルコール度の高いソーヴィニヨン・ブランを造り出しています。さらに、より良いワイン造りのため、他の畑からのぶどう購入を減らし、自身の畑を拡大しました。彼のぶどう畑はスロベニア国境に面し、石灰質土壌から成る
Zieregg(ツィルエッグ)と南向きで日照の良い粘土質土壌と石灰質土壌から成るGrassnitzberg(グラスニッツベルグ)から最も多く産出されます。それらは、テメントの神へのいわば捧げ物と言える卓越したワインなのです。

テメント氏は、現在シュタイヤーマルク州の伝統的なフルーティーで軽やかなタイプの「Classic(クラシック)」シリーズと、国際市場を意識したフルボディのソーヴィニヨン・ブランのワインを打ち出しています。「ソーヴィニヨン・ブラン・クラシック」は、エレガントでテメントワインの個性的なストラクチャーをはっきりと示しています。「ソーヴィニヨン・ブラン・ツィルエッグ」はスパイシーさと、木や森を思わせる繊細さとパワフルさのバランスに優れたワールドクラスのソーヴィニヨン・ブランです。また、テメント氏はヴァッハウのピヒラー氏とブルゲンランドのセメス氏と共に、オーストリアの赤ワインを世界に示す作品ARACHON(アラホン)を誕生させました。偉大な赤ワインを造り出したいという夢を抱きながらも、白の産地では満足の行く赤品種ができないため、ブルゲンランドの土地にブラウフレンキッシュ(オーストリア固有品種)を中心にしたモダンなテイストの力強いワインを完成させたのです。