クロ・マルグリット : マールボロ ソーヴィニヨン・ブラン

Clos Marguerite : Marlborough Sauvignon Blanc

見事なまでにしっかりとした味わいとボリューム感が特徴です。きれいな酸味と繊細なミネラル感がフレッシュさとクリーンさを引き立て、さらに熟したフルーツの風味が華を添えています。甲殻類を含むシーフードの前菜やカナッペなどの軽食にぴったりで、幅広いシーンで楽しめるワインです。

クロ・マルグリット

新旧ワールドの華麗なる融合

クロ・マルグリットは旧世界と新世界の特徴を融合したワイナリーです。畑はマールボロ地区に流れるアワテレ河の砂利質の段丘に位置しており、水はけの良い土壌と日照時間が長く乾燥した気候は、ぶどう樹の樹勢を抑え、ワインに成熟した香りを生み出すことに好影響を与えています。栽培においては高密植やギュイヨ式仕立て、収穫量の制限など、旧世界の伝統を受け継いでいます。

歴史

クロ・マルグリットは、最高の地を求めて長い旅を続けた末に自らの夢を実現させた、家族経営の小さなワイナリーです。当主は長年にわたってワインへの情熱を傾け続けているジャン=シャルル・ヴァン・ホーヴとマルグリット・デュボワの二人。

ジャン=シャルルは1989年にボルドー大学醸造学部を卒業した後、シャトー・カノン・ラ・ガフリエールやシャトー・デ・ローレ、シャトー・ラ・フレイネルをはじめとするボルドーのシャトーで醸造の経験を積みました。また1992年には、ベルギーのルーヴァン大学を農学修士として卒業、特にフランスのワイン畑における土壌の自然科学に対し興味を持ち、卒業論文のテーマはAOCピュイスガン・サンテミリオンの土壌図の作成というもの。

一方、マルグリットはベルギーのブリュッセルにてワインの卸売業を営んでいた祖父の元、幼いころからワイン文化を身近に感じながら育ちました。

二人は結婚して間もなく自分たちの畑を持つことを計画し、その夢を実現するために新世界へと目を向け、慎重に調査を行った後、ニュージーランドを選びました。1996年のことです。

ジャン=シャルルはまず、ワイララパ地方の小さなワイナリー、グラッドストーン・ヴィンヤードにてニュージーランドワイン業界でのキャリアをスタートしました。そしてニュージーランドワイン業界最大のワイナリーのひとつであるコーバンズ・ワインで経験を積んだ後、家族と共にマールボロに移り、2001年までストーンリー・ヴィンヤードで生活しました。現在ジャン=シャルルは、マールボロのワイホパイ・ヴァレ-に広がる数百ヘクタールに及ぶ畑の開拓を担っています。

彼らはマールボロを自分たちのワイン造りの地として選んだ当初より、この地がプレミアム品質のソーヴィニヨン・ブランとピノ・ノワールを産出するのにふさわしく、驚くべき可能性を秘めていることを確信していました。そして実際にワイナリーを持つにふさわしい理想的な場所を探すため、マールボロ内をじっくり時間をかけて調査した結果、アワテア・ヴァレーにたどりつき、1998年に何もない10ヘクタールの土地を購入。しっかりとテロワールを知ろうと決めた彼らは、実際に生活をしながら気候や風土を観察し、2000年にようやく最初のブロックに植樹しました。その後徐々に他の区画の植樹を進め、2005年にワイナリーを設立。

土壌

畑は雄大なアワテレ川南岸、地質時代に川によって分断された砂利質の段丘に位置しています。畑に沿うようにしてそびえる高さ14メートル、幅700メートルの断崖を見ると土壌の層がはっきりと表れており、ジャン=シャルルにとって、自ら選んだ場所が正しい物であったという自信につながっています。

土壌は、泥岩に重なる2~4メートルの水はけの良い砂利質からなる河川堆積物により構成されており、地表から50センチに満たない場所には黄土も少し混ざっています。この段丘は地質学的に見て新しく出来たものであり、ごく最近形成された土壌は、ワイラウ渓谷のラパウラ通り沿いに位置するストーンリーやクラウディー・ベイなどのワイナリーの畑に似ています。

興味深いことに、この泥岩はサンテミリオン地区の丘陵に見ることが出来るモラッセのような典型的でよく知られている土壌とも似ています。粒子が非常に細かい砂粒により形成された土壌は、樹木の根が栄養分を吸収しにくく、葡萄樹の生育にも制限を与えますが、このことは葡萄栽培において樹勢コントロールの観点からみると理想的です。

気候

非常に乾燥していて日照時間も長いアワテア・ヴァレーの気候は、理想的なテロワールの条件がそろっており、葡萄樹の樹勢を効率的にコントロールすることが可能となっています。ニュージーランドで最も日照時間が長い地域であるマールボロの平均年間降水量は約650ミリ。乾燥し、天気が良い日が多いことで知られています。この気候はフェーン現象によるもので、マールボロの西に位置する南アルプス山脈が雨を遮ることにより降雨量が少なくなります。霜被害にあうリスクはありますが、クロ・マルグリットの畑は、渓谷から流れる冷気と、ワイン畑から見えるほど近くにある海の影響によりその可能性は低くなっています。

ピノ・ノワールは1ヘクタールあたり4,000本、ソーヴィニヨン・ブランは3,000本と、クロ・マルグリットはマールボロの中でも植樹密度が高いワイナリーとして認識されています。ニュージーランドでは過去10年間、最高のピノ・ノワール生産者たちがこの方法で成功しており、ヨーロッパでは何世紀にも渡って伝統的に行われている方法ですが、高密植はニュージーランドではまだ珍しい方法です。生産コストがかさむことがデメリットとして挙げられますが、それでもジャン=シャルルとマルグリットは品質を最重視し、ワイン造りへの可能性を信じる心と情熱が揺らぐことはありません。

ダブル・ギュイヨ仕立てでの剪定や、芽かきや収穫量の制限など、畑での作業はすべて低収量を保つために丁寧に施されます。(ソーヴィニヨン・ブランの収穫量は1ヘクタールあたり8トン、ピノ・ノワールは6トン)。ソーヴィニヨン・ブラン、ピノ・ノワールともに最終選果はすべて手作業で行われています。

哲学

私たちは小規模なブティックワイナリーとして品質を第一に家族経営を続けていくことを目標とし、プレミアムワインを生産することに照準を定めています。ワインの品質こそが私たちにとって常に最優先するべきことであると考えています。