シルヴァン・パタイユ : ブルゴーニュ パストゥグラン

Domaine Sylvain Pataille : Bourgogne Passetoutgrain

色調は、素晴らしいヴィンテージと、古木の恩恵をうけた輝きのあるルビー色。全房発酵に由来するスパイスの風味があります。コショウ、シナモンの風味からブラックベリー、カシスの香りへと変わっていきます。

昔ながらの方法で、非常に時間をかけて醸造を行います。凝縮した味わいで、滑らかなタンニン、そしてスパイスのアロマが段階的に現れます。

このワインはすぐに飲んでも楽しめますが、全房発酵の利点から10~15年ほどセラーで熟成させることもできます。

シルヴァン・パタイユ

Le Groupe des jeunes professionnels de la vigne 2007にてTropheeを受賞!!

GJPVとは、ブルゴーニュ、オスピス・ド・ボーヌ栄光の三日間の際に行われる、若手醸造家のワインコンクール、シャブリ、コート・ド・ニュイ、コート・ド・ボーヌ、マコネ、シャロネーズから1名が選ばれ、さらにその中の1名がトロフィーの最高賞に選ばれます。本人もいたく感激していました!!

1ヘクタールからのスタート

シルヴァン・パタイユはマルサネを本拠地とするドメーヌです。シルヴァンの家はもともとマルサネでワイン造りを行っていましたが、彼自身はボルドーでの勉強を終えた後、ワイン造りのコンサルタントとして働いていていました。そして2001年、ついに念願の彼自身のドメーヌをたちあげました。最初は僅か1haだった畑も今では10haに増え、赤・白・ロゼと12種類のキュヴェを造っています。彼のワイン造りの基本はとにかく自然に忠実であること。出来る限りシンプルなワイン造りを行いたいと考えています。発酵の温度は最高でも32℃ぐらい、酵母も天然酵母を用います。そしてヴィンテージや畑の違いによって新樽を使ったりもしますが、彼が目指しているワインとは、そのテロワールの個性やぶどうの果実味を重視したワインです。2004年の収量はおよそ、42hl/haです。若いシルヴァン・パタイユのセラーは、ディジョン郊外の繁華街にあるシュノーヴにある、中世ブルゴーニュ公爵の葡萄圧搾場に隣接しています。研究心と実験心の旺盛な彼は、明確な感性と技術でマルサネ村の古木から多くのワイン(コレクションに値する白を含む)を造っています。

畑の総面積:12.5ha

収穫:すべて手摘み

赤:8.7ha ピノ・ノワール90%、ガメイ10%

白:3.8ha アリゴテ75% シャルドネ25%

総生産量:約38,000本

シルヴァン・パタイユは誉れ高いドメーヌを相続する機会がありませんでした。なぜなら彼は醸造コンサルタントとして他のドメーヌで手腕を揮っていたからです。しかしそのことが彼をマルサネのテロワールの世界に身を投じさせたのです。彼の情熱と創造力がブルゴーニュを選び突き動かしたのです。

シルヴァン・パタイユは、ボーヌの大規模なラボラトリー(ワイン造りにおける各段階で、成分分析などを行う研究所)のエノロジストとしてキャリアをスタートした人物。ラボでは多くのドメーヌに助言をしてきたが、これはヴィニュロンの仕事を学ぶには最高の手法だったと思う。彼は2001年、ディジョンのすぐ南、コート・ド・ニュイ地区の玄関口でありながら、いまだあまり知られていないマルサネにドメーヌを設立。現代的なテクニックを意識的に避け、多彩なテロワールとヴィンテージに密着したワインを造っている。重量感のある瓶に美しいラベルをあしらった『マルサネ・ランセストラル』は、所有畑の中で最も樹齢の高いパーセルを使用。ボディ、香り、タンニンの基盤がジュヴレ・シャンベルタンによく似たマルサネのテロワールを、最大限に引き出そうと努力している。ワインは気品があり豪奢。巧みに醸造されているが、価格は今のところ手が届きやすい。2004年は、洗練されていてエレガント。熟成後に大化けする可能性もある。

畑の(1級や特級といった)ヒエラルキーも畑の名称もあまり重要ではありません。今や、ブルーノ・クレールがもたらしたマルサネの呼称からはシルヴァン・パタイユやジャン・フルニエといった成功者によるわくわくするようなワインが簡単に見つかります。また、今や、コランやモンティーユと張り合えるサン・トーバンのユベール・ラミー。もしくはマルクとアレクサンドル兄弟によるバシュレ・モノも同様に、マイナーなアペラシオンから素晴らしいワインが生まれることを証明しています。

知られざるブルゴーニュ郊外でお値打ちワインの発見

ワインスノッブの中には、純血のグラン・クリュを持たない小さなブルゴーニュワインに目もくれない人もいます。「そんな格式のないブルゴーニュワインなんて」ある、東海岸のワインのバイヤーが鼻で笑いました。「誰もそんなもの飲まないってことがいずれわかるだろう。」彼の自尊心を満足させるの素晴らしいこととは、常にグランクリュを飲むようなことなのです。しかし私たちがブルゴーニュの価格において満足するためには、いくつかのノウハウが必要なのです。今日、ダンクシュートのようなかつてないほど最良の2005年ヴィンテージをめぐる激しい世界競争とドル安において、ラベルではなく本質的に価格に見合うお値打ちなアペラシオンを知る必要があるのです。マルサネ、フィサン、マランジュ、オーセイ・デュレス、サン・ロマン...あまり知られていませんが、最良のものを探すときに、とても重宝するアペラシオンです。
(中略)
例えば0.2エーカーしかないヴォーヌ村の最良のワインのひとつであるリシュブールは、400ドルから価格を始めることができ、しかもその5倍まで価格は高騰します。しかし、太古からの貴重な石灰と粘土の土壌は触手のように散開し、(リシュブールのような)魅力のない土地にも拡がっているのです。わずか15ドル。ブルゴーニュで最高級のボトルの代替品は見つからないでしょう。しかし、あなたがラベルの銘柄に対して柔軟な考えを持っているのならば、素晴らしいブルゴーニュワインの恩恵を受けることができるでしょう。
(中略)
ディジョンの駅から南に10分ほど車で行ったところに、不遇の地、マルサネはあります。コート・ド・ニュイ最北の地であるマルサネには原産地呼称が与えられえたのはつい最近のことです。マルサネ在住で最も優れたワインメーカーであるブルーノ・クレール(クレール・ダユ)の力を借りて、1987年に呼称を与えられ、この地のピノ・ノワールが知られるようになったのです。マルサネの問題点は、過小評価すぎるほどの安い価格でした。彼らは20世紀の後半まで、ジュヴレ・シャンベルタン、ヴォーヌ・ロマネ、シャンボール・ミュジニーといった南のような素晴らしいワインを造り上げる代わりに、ガメイ種のワインやロゼのような"あぶく銭を稼ぐ"ことを選んだのです。
(中略)
かつてイギリスのワイン評論家、クライヴ・コーツ氏は「マルサネは重要なワインではない。」と著しました。近年、コーツ氏は、「私がそのように書いたのは、私の考えを覆してくれたシルヴァン・パタイユの現れる前のことだ。」と、自身の間違いを訂正しております。パタイユはルーミエやグロフィエのようなドメーヌのコンサルタントでした。2001年、彼は故郷の土地を信じて自分自身のドメーヌを立ち上げたのです。2007年現在、彼の畑はオーガニックです。ある畑においては、クローンや接ぎ木をする代わりに、長い目で見て種から植樹するといった情熱的な決断をしました。2007年、6月。狂ったような気候と激しく手間のかかる畑仕事のおかげで、有機栽培の生産者たちはこの年が難しい年になると感じていました。しかし、パタイユは意に介しませんでした。彼は言います。「私はビオディナミの考え方は好きですし、有機栽培の考えも好きです。葡萄畑においてそれは本当に難しいことで、葡萄畑と結婚するぐらいの気持ちでなくてはいけません。しかし、それだけの価値があると思います。マルサネにはネームバリュー以外のすべてがあるのです。」「優れたテロワールがあり、それを証明しるために私は畑仕事に一生懸命取り組み、ワインに対して一生懸命取り組むのです。私たちは"高価格"以外のすべてを持っているのですから。」

The Burgundy
Report

Discovering bargains in the out-of-the-way burbs of
Burgundy

Burgundy 2006 - how the wines
taste