ニコラ・ポテル : ヴォーヌ・ロマネ プルミエ・クリュ レ・ゴーディショ

Nicolas Potel : Vosne Romanee 1er Cru Les Gaudichots

Gaudichots(ゴーディショ)について
1932年になるまで、ラ・ターシュはロマネ=コンティよりもせまく、面積は1.416haしかなかった。だが、ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティの申請をうけて、ディジョンの裁判所は、隣接するレ・ゴーディショの畑4.626haについても合法にラ・ターシュと称することができると裁定した。過去ラ・ターシュとして売られたワインのうち、じつはレ・ゴーディショであったものと、名前のとおりラ・ターシュであったものとはまったく区別がつかない、ということを世に示すことができたからである。レ・ゴーディショの畑は現存するが、ほんのわずかにすぎない。三か所のちっぽけな区画にわかれ、ラ・ターシュのまわりに散在している。ひとつはラ・ターシュの最上部に、もうひとつはオー・マルコンソールとラ・ターシュの中腹とにはさまれ、残る部分はもっとも低い位置にあって、ラ・グランド・リュにくいこんでいる。うち0.526haは村名格、1.0283haは1級に格付けされている。
(マット・クレイマー著『ブルゴーニュ・ワインがわかる』より抜粋)

ニコラ・ポテル

メゾン・ニコラ・ポテルは1997年、ニコラの父である故ジェラール・ポテルが所有していたヴォルネイのドメーヌ・ド・ラ・プス・ドールの売却後に設立されました。

その後1998年1月より、ブドウの買い付けと醸造、および著名なアペラシオンワインの買い付けといったネゴシアン業に取り組んでいます。

そして近年は、特に醸造設備や施設面の向上に力を入れています。本社はニュイ・サン・ジョルジュ駅のすぐ前にある、伝統的なブルゴーニュの屋敷を改装した建物に移転し、醸造施設も駅前のSNCF(フランス国鉄)所有の建物を長期賃貸契約を結んで使用しています。なお、この施設は醸造作業に最適な様に改装され、高品質なワインの醸造に必要な設備が整っています。

ニコラの醸造哲学は、彼ならではの素晴らしいワインを造り出し、今では著名なガイドブックで取り上げられるまでになりました。また、フランスのみならず、海外のワイン専門誌でも数多く取り上げられています。

僕は、良いワインを造るには樹齢が重要なポイントであると考えています。というのは・・・

これらは全て、土壌、ブドウの木、畑の作業、畑の向き、木の健康状態といった要素を長い間見てきた経験によって得られたポイントなのです。

僕の理想とするワインを造るため、より良いブドウが出来る区画を見つけ、そして契約した後のフォローなど、入念な作業が行なわれます。まず、ヴィニュロンから提出された資料を元に畑を視察し、今度はより技術的に、その畑で行なわれている栽培法などを調査した上で、最適と判断した作業方法をアドバイスしています。また同時に、有機栽培への転向の指導もしています。

高品質なワインを造るためには、「出来るだけ余計な手を加えない」。これがポイントだと思っています。といっても、「手を抜く」ということではありません。いわば、分析結果や醸造報告書の「数値」ばかりを頼りにするのでなく、「感覚」や「味覚」といった人間の感性をバロメーターに醸造作業をしているということです。

実際に、そのヴィンテージに適した醸造のスタイルを求めて醸造日数を変えています。例えば、1997年は15日間だったものが2001年は30日でした。

僕はこのグラン・カーヴで、ピノ・ノワールの醸造について多くを学びました。樽からの要素は控えめにすることで、ワインに素晴らしいフレッシュさとこの品種ならではの果実味をもたらす事ができます。

「余計な手を加えない」というポリシーは熟成においても同じで、樽に詰めた後15~20ヶ月間、細かい澱と共に寝かせます。その間、アルコール発酵によって自然発生する炭酸ガスを活用し、またマロラクティック発酵を遅らせることで酸化防止材の使用を最低限にとどめています。

これら一連の作業はビオディナミカレンダーに従い、出来るだけ「果実の要素が強い期間」に行なうようにしています。(ビィオディナミカレンダーのサイクルには「花」「根」「果実」「葉」の要素が強い期間が順番に訪れます。)この方法を取る事によって余計なものを加えなくとも、長期熟成に持ちこたえ、果実味のしっかりしたワインが出来るのです。