ユドロ・バイエ : ブルゴーニュ・グラン・オルディネール

Domaine Hudelot Baillet : Bourgogne Grand Ordinaire Rose Fleur de Lilas

2006年がファーストヴィンテージの新作。「多くのお客さんから、ロゼをつくって欲しいという要望が増えてきたので」。ブルゴーニュ・パストゥグランのセニエです(=法律上グラン・トルディネールになります)。ガメイ3分の2、ピノノワール3分の1のブレンド。シャンボール村内のACブルゴーニュ区画(レ・リュ、レ・マラディエール・バッス)70%、隣のジイィ・レ・シトー村内のACブルゴーニュ区画(レ・シャリップ、レ・クロ・プリウール)30%で合計1.45ha。平均樹齢35年のVV。セニエ後、エナメル製タンクで12ヶ月間の熟成。総生産本数1500本の限定品です。キュヴェ名の「フルール・ド・リラ」は「ライラックの花」という意味です。ヨーロッパでは春の訪れを告げる花として知られるライラック。この花の花びらは通常4枚ですが、「四葉のクローバー」のように、花びらが5枚あるライラックは「ラッキー・ライラック」と呼ばれ、見つけると幸運が訪れると言われています。ラベルの花びらは4枚ですが、「このワイン自体が5枚目の花びら」という趣向で、このワインを飲んだ人に幸運が訪れますように、というドミニクの思いが込められています。「それと、ライラックは私の家内が一番好きな花です。(奥さんすごく感激したそうです)。夫婦やカップルで仲良く楽しんでいただければ、私たちもとても幸せです」。

ユドロ・バイエ

1981年の創業以降ずっとネゴシアンへの販売がほとんどだったこのドメーヌが、本格的に自社ビン詰めを開始したのは1998年。フランス空軍のメカニックだったドミニク・ル・グエンが娘婿としてドメーヌに参画してからです。醸造学校を修了した後、義父からワイン造りの実際を徹底的に仕込まれながら毎年試行錯誤を繰り返し、2004年に完全に独り立ちしました。

彼は毎年、ヴィンテージの特徴の差を明らかに上回るペースでワインの品質を向上させてきました。義父の代から10年以上リュット・レゾネ栽培を実践し続けている実質ビオの古樹だらけの畑、ル・グエン自身のセンスと強い意志、上達したワイン造りの腕がすべて一体となり、2004年ヴィンテージ以降、ユドロ・バイエのワインはひとつ突き抜けたように思われます。

いつもニコニコと笑顔を絶やさないドミニクですが、畑で彼と対峙する時、ゾッとするほど真剣な「ヴィニュロンの顔」が表れます。それは、畑仕事の重要性を示すものであることはもちろん、まだまだ改善することが山ほどあるという、己への厳しさの表れでもあります。