ジョルジュ ミュニュレ ジブール ヴォーヌ・ロマネ

Domaines Georges Mugneret Gibourg Vosne Romanee

まさに伝統的な美しさを体現したワインです。ドメーヌに隣接したヴォーヌ・ロマネ北東の区画、シャランダンとレ・プレ・ド・フォリー、シャン・ゴーダン、ラ・コロンビエール
、そして南のラ・クロワ・ブランシュの区画からの葡萄で造られます。畑の中央には遅い時期の霜の被害に備えた空気タービンが設置されています。土壌はすべて粘土石灰質。

レ・シャランダンとクロワ・ブランシュの区画は1938年にジョルジュの父アンドレが両親から引き継ぎ、その他の区画は1934年に手に入れました。

ジョルジュ ミュニュレ ジブール

現在、ドメーヌはジョルジュ・ミュニュレの妻ジャクリーンと二人の娘、マリー・クリスティーヌとマリー・アンドレによって運営されています。

全ての畑は折半耕作の畑ですが、彼女たちは頻繁に足を運び、畑の所有者と何度も話し合いをします。そのため畑の所有者は葡萄栽培の総監督を彼女たちに任せています。ドメーヌの葡萄は生物学者であるフローレンス・ピションの指揮の元、ヴォーヌ・ロマネのワイン生産者であるジャン=フランソワーズ・ガンドレイ、そしてワイン造りを経験で学ぶ歴史学者のフローラン・ロンプルを加えたチームにより栽培されています。彼らは一年のほとんどの時間を葡萄栽培に費やしています。折半耕作を行う畑は、ミュニュレ・ジブール同様に畑仕事に熱心なドメーヌ・ジェラール・ミュニュレ、ファブリス・ビゴの畑を賃貸しています。栽培の指揮はミュニュレ・ジブールのチームです。畑を丹念に耕すことで葡萄の根を地中深くに導き活性化させることでテロワールの個性を最大限に引き出します。また、グリーンハーヴェストを行い、収穫量を厳しく制限することで、収穫前の夏に葡萄の凝縮度を高めます。

4~5日間、低温マセラシオンを施した後、10日間ほどアルコール発酵を行います。これらの発酵過程は年によって異なりますが、15~20日間に渡って行われます。空圧式プレスでやさしくフリーランジュースを取りだした後、約18ヵ月間、オーク樽で熟成させます。熟成の段階で一度、樽から別の樽へと移し替えます。熟成後に各アペラシオン毎にブレンドします。濾過、清澄は行いません。

マリー・クリスティーヌとマリー・アンドレが目指すワイン。それは優しくて伝統的なワインです。葡萄の果実の新鮮さ、繊細さを損なわず、各アペラシオンの個性を完璧に表現したいと考えています。ピノ・ノワールとテロワールの関係は、ブルゴーニュワインの豊かさと多様性そのものなのです。

2017年からは賃貸契約の畑が返還され(ブルゴーニュ・ルージュ、ヴォーヌ・ロマネ、ニュイ・サン・ジョルジュ オー・バ・ド・コンブ、エシェゾー ルージュ・デ・バ)、マリー・アンドレの娘リュシーも参画、新しい一歩を踏み出すこととなりました。クラシックな美点の際立った年になったようです。