イル ファルケット テヌータ デル ファント モスカート ダスティ

Tenuta iL Falchetto Tenura del Fant Moscato d'Asti DOCG

テヌータは農場を表しますがファントには「歩兵」という意味があります。この畑がある農地は300年以上前からテヌータ・デル・ファントと呼ばれていたことから、テヌータ・イル・ファルケットでは古くからの土地への敬意を払いワインの名前に使用しています。彼らの造る「モスカート・ダスティ テヌータ・デル・ファント」は平均樹齢35年以上のブドウが使用されます。畑での入念な管理が行われ、ブドウの実が出来始める6月に畑での選別が行われ、さらに収穫時期にも黄金に輝くしっかりと熟したモスカートのブドウを手で収穫し選別します。最高品質のモスカートから出来たワインは非常に繊細なワインに仕上がります。モスカート由来のアロマティックなブドウの香り、シトラス、セージが広がると同時にブドウの甘酸っぱさと微炭酸が口いっぱいに広がり心地よく飲みやすい甘口ワインです。

イル ファルケット

テヌータ・イル・ファルケットはピエモンテ州、アルバの中心地から東に約15kmの場所にあるサント・ステファノに位置しています。古い歴史の文献によると、16世紀中ごろからこの地に農園があったことが記されています。フォルノ家による家族経営ワイナリーで、初代ピエトロ・フォルノ氏が1940年にこの地を購入し設立。設立当時はモスカートの栽培と醸造を行っていました。4世代に亘りフォルノ家が運営しており、ジョルジョ、ファブリッツィオ、アドリアーノのフォルノ家3兄弟がワイナリーで活躍しています。

ワイナリー名のイル・ファルケット(Il Falchetto)はイタリア語でハヤブサ(Falcon)を意味しています。近くの森から飛んでくるハヤブサが醸造所からよく見られたためワイナリーの名前として採用されました。1940年の設立当時は創設者の名前が入った、フォルノ・ピエトロ & フィリ(Forno Pietro & Figli)というワイナリー名でしたが1978年にイル・ファルケットと名前を改め現在に至ります。

初代ピエトロ・フォルノ氏が1940年に設立し30年以上の月日が流れ、1970年代の終わりごろ、ピエトロは息子のナタリーノとルイジにワイナリーの運営を任せることにしました。二人の兄弟はセラーのリニューアルを行い、また、ブドウ栽培や醸造用の先進的な機械を導入に踏み切ります。さらに伝統や土地へ最大限の敬意を払いながら、醸造や栽培技術の研究を行うことに情熱を注ぎました。現在、イル・ファルケットは世代が移り、ジョルジョ、ファブリッツィオ、アドリアーノの3兄弟によって運営されています。ランゲ地区に3か所、モンフェッラート地区に3か所の畑を所有しており、モスカート、アルネイス、バルベーラ、ドルチェット、ネッビオーロ、ブラケットといった土着品種をはじめ、ピノ・ノワール、メルロー、シャルドネといった国際品種にも挑戦しています。

イル・ファルケットの哲学は最高品質のワインへの探求です。彼らのワインは単一畑から造られますが1本1本すべてのボトルにおいて畑の力を引き出した最高品質のワインに仕上げ、お客様に届けることを目標にしています。畑での細かな仕事は欠かさず、細心の注意が払われます。収量調整、品質管理を調整するため、冬の剪定から夏の間引きに至るまでがすべて手作業で進められます。こうした管理により、高品質で熟成度が均一となったブドウを得ることができ、ワインに非常に芳醇な香りと色あいを与えます。収穫は全て手摘みで行われ肥料、除草剤は一切使用しておりません。テヌータ・イル・ファルケットは土壌の生態系を守り、健康的なワインを造るため、畑では有機化合物のみを使用、また、有機栽培方法だけを実施しています。