アンヌ・グロ シャンボール・ミュジニー ラ・コンブ・ドルヴォー

Anne Gros Chambolle Musigny La Combe d'Orveau

村名シャンボール・ミュジニーであるこのコンブ・ドルヴォーの区画はシャンボールとヴォーヌ・ロマネの南側に位置しています。この区画は1951年、ルイ=グロの没後、息子のフランソワ=グロに相続されました。Orveaux(オルヴォー)の名前はVal
d'Or(小さな金色の谷)に由来しています。この東向きの渓谷はエシェゾー、グラン・エシェゾー、クロ・ヴージョに面しています。この特異な地理環境により、冬は寒く、夏は暑くなります。この1.1ヘクタールの畑には樹齢45年の葡萄と樹齢6年の葡萄が半々に植えられています。泥灰土の地層から成り、地表にはキメの細かな石が豊富にあります。

アンヌ・グロ

ドメーヌ・アンヌ・グロは1988年、フランソワ・グロから引き継ぎ設立されました。全てのワインを元詰めするようになったのは90年産から。所有する畑は5ha弱(リシュブール0.6ha、クロ・ヴージョ
0.8haのグラン・クリュ2つを含む)で、植えられている樹のほとんどが樹齢90年以上の古木。

元々芸術家を目指していたというアンヌ・グロですが、1984年にワインの道に入り、ボーヌとディジョンで醸造学を学んだ後、暫くはオーストラリアでワイン造りをしていたようです。『完熟して健全な葡萄を収穫すること、それがゴールです。葡萄の健康を尊重し、そこからすべてをまとめあげるように私は努力しています。』と語るアンヌ・グロは、伝統への尊重と、革新的な欲求を持ち合わせています。テロワールの生態系を尊重することによって、繊細で調和がとれ、豊かな果実味が詰まった上品なワインが出来上がります。

ドメーヌでのワイン醸造は伝統的なもので、赤ワイン用セメントタンクと白ワイン用のステンレスタンクが並んでいます。温度コントロールはヴィンテージのタイプと葡萄の状態にあわせて変えており、発酵は12~15日間。その後、不要な澱を取り除くため48時間静置される。樽熟成はおよそ18カ月。新樽比率はグラン・クリュで80%、村名ワインで50%、その他のワインには30%使用されます。

グロ・ファミリーの中で最も人気があり、また入手も難しいドメーヌ。