ミシェル・グロ ヴォーヌ・ロマネ プルミエ・クリュ オー・ブリュレ

Michel Gros Vosne Romanee 1er Cru Aux Brulees

ミシェル・グロ ヴォーヌ・ロマネ プルミエ・クリュ オー・ブリュレ

この畑は、グロ家が所有しているリシュブールの区画の北側に隣接している。「ブリュレ」とは「焼けた」という意味で、土壌の水捌けの良さが畑の名前に由来しているようだ。おそらく、夏の間に表土が乾燥して、そこに生えていた植物が短期間のうちに焼けたように枯れたのだろう。

小石を非常に多く含む表土は30~35cm程度の深さで、下層土は、プレモー村でとれる石と同タイプの硬い石灰である。

このワインには素晴らしいミネラル感があり、リシュブールと同系列の印象を与える。もっとも、リシュブールとこの畑を分けているのは幅3mほどの一本の道に過ぎない。しかし、表土がリシュブールより浅いため、タンニンがやさしく、比較的早く飲み始めることができる。

ミシェル・グロ

オーナーのミッシェル・グロは、1975年にボーヌ市の葡萄栽培学校を卒業し、父ジャンと一緒に働き始め、1979年から父の葡萄園の一部のブルゴーニュ・オート・コート・ド・ニュイ2haを自分で造り始めた。そしてフィロキセラのため耕作しなくなったオート・コートの土地に葡萄の樹を植えることによってドメーヌを拡張していった。(1972年にクロ・ヴージョ一区画を購入。1990年にヴォーヌ・ロマネ一区画を購入。1993年、1996年にシャンボール・ミュジニー数区画を購入。1995年にモレ・サン・ドニのラ・リュー・ド・ヴェルジー一区画を購入。)1995年の葡萄収穫の後、ジャン・グロは引退してドメーヌを三人の子供に分配し、1995年まで自分のドメーヌを経営しながら父のドメーヌを管理してきたミシェルは、単一畑のル・クロ・デ・レア、ヴォーヌ・ロマネの一級畑、ニュイ・サンジョルジュの2区画、ヴォーヌ・ロマネの2区画とACブルゴーニュの一区画を相続。収穫は全て手摘みで行い、その場で選別。除梗して温度管理しながら発酵させる。発酵の前半は一日二回ルモンタージュ、後半はピジャージュを行う。熟成は各キュヴェにより異なり、新樽比率は村名で30~40%、プルミエ・クリュで50~80%、グラン・クリュでは100%。