ビーニャ ファレルニア カルメネール レセルバ

Vina Falernia Carmenere Reserva

リオと呼ばれるビクニャ地区の畑の葡萄で造られています。集約のある葡萄にするため、葉のない状態にして、枝に葡萄の房を残しておき、通常より1ヶ月半ほど遅らせて収穫します。乾燥していて気温が低く、毎日、強い風が吹いているため、葡萄は次第に乾燥し、少し触れるだけでぽろぽろと落ちる状態になります。葡萄を乾燥させるアパッシメントは、イタリアのヴェネト、ヴァルポリッチェッラでアマローネを造る際に行なわれている製法。収穫した葡萄をスノコに並べて、風通しの良い状態で乾燥させ、糖度が高まったところで発酵させる独特の製法です。このワインは、葡萄の枝に実を残して、乾いた強い風にさらして乾燥させるという、オリジナルな『アマローネ』スタイルを採用しています。発酵はピストンのついたステンレスタンクで行います。このタンクは伝統的な、手動で行うピジャージュと同じ動きをして、やわらかいタンニンと色、果実のアロマを抽出することが出来ます。約6-8ヶ月、フレンチオークで熟成させます。

輝きがある深い色合い。粘性が高く、非常に濃厚で、煮詰めたプラムやバニラ、洋タバコの葉、スモーキーで香ばしい香りがあります。信じられないほどやわらかで、噛めそうなほどふくよかなボディがあります。甘い果実味と酸が厚みのある層を成す、スケールの大きなワインです。ほのかな甘さと長い余韻があります。肉料理や熟成したチーズによく合います。造り手のフレッサティは、パパイヤのシロップ漬けをこのワインに入れて食べるのが好きだそうです。

ビーニャ ファレルニア

イタリア、トレンティーノから12歳の時に移住し、ブランデーの会社を経営するアルド・オリビエ・グラモラと、エノロジストのジョルジオ・フレッサティの出会いから、1998年に設立されたのがビーニャ・ファレルニアです。

フレサティは、1995年に観光目的で初めてエルキ・バレーを訪れ、その時、「どうしてこの素晴らしい渓谷でワインを造らないのか!」と思い、その翌日にはワイン造りを決意しました。それから、数時間おきに風や湿度、気温などの気候条件を毎日計測し、徹底的に調査しました。調査は2年間続き、1997年、ベストと思う場所に葡萄を植えました。二人は、「それまで生食用やブランデー(ピスコ)用の葡萄しか造られていなかったこの地でワイン造りを始めることは革新的な出来事だった。情熱と技術、チリの大学のアグロノミストのサポートによって、チリの主要な生産地からはるか遠く離れたエルキ・バレーを、計り知れないポテンシャルをもつ素晴らしいワインを生む葡萄畑へ変貌させるという目標が、原動力になっている。」と考えています。

畑はエルキ・バレーの4箇所に別れており、それぞれ特有の気象条件をもっています。
ティトンは、標高350mで海岸から近く、海からの冷たい風のため標高がもっとも低いにもかかわらず一番涼しい畑です。セミヨン、リースリング、シラー、サンジョベーゼ、ソーヴィニヨン・ブランを栽培。
ペドロガールは、標高600mで、40haあります。カルメネール、カベルネ・ソーヴィニヨン、シラーを栽培。川の流れを変えて畑を作ってしまいました。
ビクニャは、標高600mで、畑を横断するように灌漑用の用水路が引かれています。カルメネール、シラー、カベルネ・ソーヴィニヨンを栽培。
ファンタは、標高1700-2070mで30ha。おそらく世界で最も高い場所にある葡萄畑のひとつで、日中は焼けるほど暑く、日が落ちると途端に寒くなるという、寒暖の差の激しいと場所です。ペドロ・ヒメネス、ミュスカテル、ソーヴィニヨン・ブランが栽培されています。他が石ころだらけなのに対して、ここは土しかありません。

酵母は発酵には人工酵母を、マロラクティック発酵は自然酵母を使用します。タンクやボトリングマシーンは、イタリアから輸入しました。ステンレスタンクは、同じ温度をキープするため、12cmも厚さがあるものを選んでいます。樽はフランス産とアメリカ産を使っています。どちらもカントンという樽会社のもので、ホワイトチョコレートのような甘さを持った味わいと、タンニンを丸くする特徴があります。現在は225Lだけですが、大樽に移行していく予定です。フィルターは瓶詰め前に、赤は1回のみですが、白はマロラクティック発酵をしないので二次発酵のおそれがあるため2回通します。

ヒュー・ジョンソンとジャンシス・ロビンソンの共著にある「世界のワイン」のチリの項目に、「ビーニャ・ファレルニアはさらに北のエルキでも2000m以上の高度で上質のワインを生産できることを証明した」と書かれています。また、カルメネール・レセルバが、「チリの最高級品のいくつか」として、アルマヴィーバやドン・メルチョ等と並んでラベルが掲載されています。ワインのラベルは、インカ文化の地上絵で、歴史を尊重して使っています。