アルノー・ビヤー ヴィエイユ・ヴィーニュ

Arnaud Billard Vieilles Vignes

このヴィエイユ・ヴィーニュは、優良年にのみ、単一収穫年のぶどうから3000本程度限定生産され、5年間に及ぶビン熟成を経てからリリースされる特別キュヴェで、地元ルイユ村にある「最良の6区画」のぶどうのみから造られます。マルヌ川を見下ろす真南向き斜面、粘土砂質土壌、樹齢35~40年の古樹という条件から、凝縮した小粒のぶどうが収穫され、濃密な味わいのブラン・ド・ノワールになります。

ヴィエイユ・ヴィーニュは、とりわけステーキなどのお肉料理と合わせていただくことをイメージしながら造りました」。

ピノ・ムニエ60%、ピノ・ノワール40%のブラン・ド・ノワール。樹齢35~40年。5年間瓶熟成。ドザージュは12g/l。2012年度版「ギド・アシェット」で3つ星獲得。

アルノー・ビヤー

エペルネ市から西に7km、ヴァレ・ド・ラ・マルヌの主要村のひとつ、ルイユに所在するRMです。この村に長く続く名門栽培家で、1992年にアルノー・ビヤーが家業を継承しました。ブルゴーニュで修業した彼は、当時のシャンパーニュにはほとんどなかった「区画ごとのテロワールの違い」という概念を自らの栽培に取り入れ、さらに、大小のタンクを使い分けることによって品種ごと、区画ごとにきめ細かく醸造することで、先鋭的で鮮烈なテロワール表現を我がものとしています。

「ここヴァレ・ド・ラ・マルヌの白眉はピノ・ムニエとピノ・ノワールですが、例えばコート・デ・ブランのシャルドネとは樹齢に対する考え方が大きく異なります。どの品種も樹齢が40年を超えてくると酸が急速に落ちはじめますが、ブラン・ド・ブランを目的としたシャルドネは、さらに樹齢を高くして酸を抑えるべきなのに対し、ピノ系品種の場合は、酸を大切にする必要があります。僕がブラン・ド・ノワールに求める濃密な果実味と、酸とのバランスが最高点に達するのが、樹齢35~40年くらいなのです」(アルノー・ビヤー)。

「美味しいものを食べることが趣味です」という美食家の彼は、各キュヴェのアサンブラージュやドザージュ等に際して、常に料理とのマリアージュを念頭に置きながら試飲し、仕上げています。