ボニー・ドゥーン ル・シガール・ヴォラン カリフォルニア

Bonny Doon Le Cigare Volant California

シガール・ヴォランとは"葉巻型UFO"の事。1950年代の南フランスで多数目撃され、「ワインに悪い影響があるのでは・・・」と心配したシャトーヌフ・デュ・パプの村長が「UFO立ち入禁止」との条例を宣言した・・・という出来事に因んでこの名前が付けられた。その風味もカリフォルニアらしい果実味を保ちながら複雑な熟成感が漂い、また高すぎないアルコールが味覚に優しい。凝縮に走らない古き良きヌフ・デュ・パプのスタイル。

ボニー・ドゥーン

ボニー・ドゥーンといえばローヌ品種のリーダー、天才、鬼才、ギーク、様々な評価が飛び交うランドル・グラムの名がすぐに浮かぶ。かつて天才醸造家と呼ばれた彼は幸か不幸かビジネスのセンスも持ち合わせていたため、おなじみの寿司ラベルを始めユニークなブランドを次々にリリースし、商業的な大成功を収めた。また、カベルネ、シャルドネなどのメジャー品種に傾倒せず、シンセティックコルクやスクリューキャップをいち早く導入するなど数々の改革を行い、多くの生産者に多大な影響を与えた。近年に至り子宝に恵まれたことや、自信が病に倒れたことなどからワイン造りの方向性を見つめ直し、バイオダイナミクスを含む自然なワイン造りを実践する小規模生産者へ原点回帰ともいえる大転身を行い話題をさらった。ユニークなラベルや笑顔を誘うワイン名は相変わらずだが、グラムの造り出す作品は豊かな果実味とアルコール感にバランスの取れた酸のエレガンス、本拠地サンタ・クルーズ・マウンテンをはじめとするカリフォルニア各地の気候風土が培う個性とそれらのブレンドによる高次元のバランス、深い経験と確固たるポリシーから生まれる高品質ワインだけが持つ複雑さを備えている。カリフォルニアワインのあるべき姿を示す素晴らしい味わいによって味覚を楽しませるとともに、現代のワイン造りが抱える様々な問題点を飲み手に投げかける、最も思慮深い造り手の一人。